「自律神経が乱れている」という言葉を耳にする機会は多いと思いますが、その背景に「酸化ストレス」が関わっている可能性があることは、あまり知られていません。今回は、この2つの関係について整理してみます。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つから成り立っています。簡単に言うと、交感神経は体を活動モードに、副交感神経は休息モードに切り替えるスイッチのような役割を持っています。本来はこの2つがバランスを取りながら働いていますが、ストレスや不規則な生活が続くと、交感神経が過剰に働き続け、なかなか休息モードに切り替わらない状態になることがあります。
ここで関係してくるのが酸化ストレスです。体内で活性酸素が過剰に増えると、自律神経のバランスを保つ機能そのものに影響を与える可能性があると考えられています。つまり、酸化ストレスが高い状態は、自律神経が乱れやすい状態にもつながっているかもしれない、という関係性です。
実際に、慶應義塾大学の研究グループが発表した動物実験では、水素を吸入させることで、過剰に働いていた交感神経が抑えられ、副交感神経の働きが高まる可能性が示されました。これは血圧の改善という形で報告されていますが、自律神経のバランスが整うことは、睡眠の質や日々のコンディションにも関わってくると考えられています。
「ちゃんと寝ているはずなのに疲れが取れない」「常に気が張っている感じがする」という方は、自律神経と酸化ストレスの関係を、一度知っておいて損はないかもしれません。
※動物実験の結果であり、ヒトへの直接の効果を保証するものではありません。

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